子犬の時からお座りを教えるのも大事なことです。ただ、犬は習性として元からお手やお座りなどを知っていることをご存知でしょうか。よって、少々のトレーニングをするだけでもお座りができるようになります。

犬にとって、お座りとは元から犬の集団の中でボスの命令に注目している姿勢という意味があります。しつけ自体は3ヶ月頃からでき、5か月ほどが良く吸収してくれる傾向にあります。

なので、3か月以上になったら始めるのも一案です。ただ、犬との信頼を築いてからにするのがポイントです。お座りのトレーニング方法としては、まず犬の顔を優しく両手でささえましょう。

そして、飼い主と犬の目が合う様に顔を向かせます。このときには、犬の腰も落ちるかと思われます。初めのうちは落ち着かない犬もいるかもしれませんが、多くの犬がお座りをし始めるのです。

お座りができるようになったなら、『待て』などと命令をして長い時間持続できるようにします。ご褒美として、おやつを見せながら行うのも手段です。おやつを持つ手を犬に見せると、犬は見上げるでしょう。

そうすると犬にとっては厳しい体勢となるため、犬は自然とお座りの体勢になります。座る瞬間に『お座り!』と言い、座った直後におやつを与えるのです。それから、『良い子』と褒めてやり1、2度頭を撫でてあげます。

これを何度も繰り返して行います。子犬の時期は集中力も短時間しか保てないことがあるため、最長でも15分程度とするのが得策です。さらに、時間が経ったならまた同じく繰り返します。

お座りをさせる場合の命令の言葉は、家族皆で統一しておくことが注意点です。例えば『おすわり』や『シット』などが挙げられます。しつけの際に上手に座れなかったとしても、『もー!』などと大きな声で感情を表に出すのはいけません。

冷静にしつけをして、命令語および褒める言葉だけははっきりと伝えるようにしましょう。以上の過程ができるようになったなら、次の過程へと進んでいきます。『おすわり!』と言って犬をお座りさせて、座ったならおやつをあげて、褒めて撫でであげます。

もし『おすわり!』という言葉だけで座らなかったなら、以前のおやつを見せて座らせるという過程に戻ります。この先は、仕上げが待っています。お座りができた後の、おやつをあげる回数を減らしていくのです。

撫でて褒めるだけの時もあるようにしましょう。おやつをあげない時も設けないと、おやつがないと犬がお座りをしなくなってしまう可能性があるからです。しつけの1種であるお座りは、飼い主と犬の信頼関係が大事です。

甘やかしてしまったとしても、反対に信頼関係を損ないいう事を聞いてくれなくなってしまうことがあります。それでも、飼い主自身が基本をしっかりと把握していることにより、犬も飼い主が誰であるかを理解するようになり、問題行動も改善されるのではないでしょうか。

元からお座りなどは備わっていますので、どの犬でも訓練をすればできるようになるでしょう。