犬の食事では、一体どういった栄養素が必要となってくるのでしょうか。ドッグフードに多く含まれていることが求められるのは、たんぱく質です。ドッグフードを選ぶとしても、タンパク質がどういった品質で量もどの程度入っているかがポイントになります。

その中でも、ドッグフードの質に関しては気を付ける必要があります。もしドッグフードにたんぱく質が多く入っていたとしても、質は大事になってくるのです。粗悪なたんぱく質であれば、しっかりと栄養として消化・吸収されないからです。

犬の身体を生成したり維持するためには、血や骨、筋肉、皮膚、被毛などといった、身体を作る材料となってくるためタンパク質は欠かせません。それに、身体の臓器は大方がタンパク質で構成されている点も覚えておきましょう。

タンパク質が不足するとどうなるかと言う点については、生命体はタンパク質が基本となっていますので、不足すると最後に栄養が回っていき、被毛や皮膚が悪い状態になってしまう可能性があります。

例えば、皮膚が荒れることや毛の量が減少すること、体臭がするようになるなどと言った症状がでると考えられます。皮膚トラブルになりやすい犬は、タンパク質が不足している点が原因となっていることもあるのです。

では、反対に摂取し過ぎる場合にはどうなのかも知っておきましょう。タンパク質を過剰摂取すると、脂肪となり体内に蓄積されます。よって、食べ過ぎると肥満になってしまいかねませんし、腎臓の負担となることもあります。

それに、タンパク質はビタミンやミネラルといった栄養素と一緒に摂取すると身体作りに繋がるという点を、気を付ける必要があります。そういったことから、タンパク質のみではなく、ビタミン及びミネラルも摂取するように心がけましょう。

また、タンパク質には動物性と植物性があります。犬には動物性のタンパク質が必要である点も、忘れてはいけません。それは、元から肉食の動物であることから、動物性のタンパク質を与えるのが理想とされているからです。

そして、即効性のあるエネルギー源となってくれる、炭水化物も必要です。足りなくなってしまうと、エネルギー不足にもなり疲れやすくなってしまうのです。反対に摂取し過ぎると、肥満の原因になりますので、注意が必要です。

その他では、体調を整えるためにビタミンも摂りましょう。体内では合成できないため、食事でしっかりと摂る必要があるのです。体調を整えるためには、ミネラルも摂ることが大事です。

僅かに摂るだけでも問題ありませんが、必要不可欠とも言えるほどの栄養素です。犬が必要とするミネラルは11から12種類ほどあります。バランス良く摂取するのがポイントです。

ナトリウムやカリウムなどの主要ミネラルと、鉄や亜鉛、ヨウ素などの微量ミネラルに分けられます。水も、体液平衡を保つために必要な成分です。随時、新鮮な水を飲める状態にしておくことがカギです。

健康な犬での、水分必要量は体重1キロあたり大体130ミリリットルです。