犬を飼うとなるとお金もかかるものです。では、実際にはどの程度の費用が必要となってくるのでしょうか。まず、飼い始めたばかりの時期にかかるのは、畜犬登録費用が小型犬と大型犬共に3000円です。

これは、地域により変わってきます。生後90日以上の犬を飼っている方全てに義務付けられています。生後90日以降になったなら、狂犬病の予防注射を受けて、『注射済み証明書』を持ち30日以内に役所もしくは保健所を訪れましょう。

狂犬病予防の注射は小型犬と大型犬どちらも3500円で年に1度となっています。この費用を支払い畜犬登録を済ませると、登録証明書として、鑑札や標識、注射済み票などが渡されるのです。

健康診断は、体重測定や体温測定、血液検査、便の検査、尿検査などの内容があります。費用に関しては、内容によって変わってきますが、犬のサイズに関わらず3000円程度となっています。

便の検査はやり方により費用も異なりますが、737円から897円ほどになります。硬さや匂い、色、顕微鏡での寄生虫検査もあります。検査の2時間以内に採取した便を持参し、病院で検査を行います。

血液検査は、採血に727円、生化学検査料に4625円が必要となります。さらに、混合ワクチン接種費用もかかります。これは、犬がかかりやすい病気に関する免疫力を事前に高めようという目的の注射となっています。

犬の大きさに関わらず16000円が必要となり、1回8000円が2回かかるというわけなのです。また、外ラリアと言う細長い虫を予防するフェラリア予防薬の処方や注射も必要です。費用は小型犬で10000円、大型犬では13000円かかります。

通常は、5月から12月の間に毎月1度投薬するのが一般的です。ノミやダニの予防薬も大事です。小型犬が12000円、大型犬が15000円です。犬を飼うなら当然食費もかかりますが、年間だと小型犬で36000円、大型犬であれば72000円を目安としましょう。

おやつは小型犬で12000円、大型犬も24000円がかかり、ペットシーツを用意するとなると小型犬12000円、大型犬18000円がかかります。おもちゃもあると犬も喜びますが、小型犬で24000円、大型犬なら36000円必要となります。

さらに、犬の毛をカットするトリミングもしましょう。地域や店舗によっても料金は異なりますが、大体5000円から10000円程度となります。飼い主がトリミングしてあげることも不可能ではありませんが、失敗してしまったときのことを考えると、プロに委ねるのが無難ではないでしょうか。

犬を飼うにあたりしつけ教室に通わせるということもあるかもしれません。その際にも料金がかかります。犬のしつけを代行してくれるのがしつけ教室ですが、料金に関してはセッション回数もしくは期間次第で変わるのです。

自身でしつけをしている時間が取れないという方や、どうやってしつけをしたら良いか分からないという方などであれば、利用されるのも一案です。あるしつけ教室の場合では、30日のホームステイで16万円となります。

そして、犬がいつ怪我をしてしまったり病気にならないとも限りません。怪我などは、突然にして負ってしまうこともあるのです。治療にはお金が必要ですので、犬を飼う側も経済面で余裕を持ち、いざという時に支払えないという事態のないようにしたいものです。