愛犬にドッグフードを与えるならば、どういった成分が配合されているのかを、飼い主側も把握しておく必要もあるでしょう。まず、肉やミートと表記されている場合がありますが、これは人間が食べる肉とは異なる場合があります。

肉やミートというのは、処理をされた動物から取られた、汚染のない肉であり、骨格筋もしくは舌、心臓、そして横隔膜、食堂などにみられる横紋筋肉のことを言います。これらに付いている皮や腱、神経、血管、脂肪は含んでいてもそうでなくても構わないとされています。

鶏や七面鳥、牛、ラム肉などが多く含まれています。そして、肉副産物ミート副産物というものもあります。これは、動物の身体から肉部分を除去した、汚染がなく精製もされていない組織のことを指します。

肺、脾臓(ひぞう)、腎臓、脳、肝臓、血液、骨、胃腸(含有物は除く)などが該当します。毛や角、歯、蹄といったものが含まないのがポイントです。肉粉・ミート・ミールは血液、毛、ひづめ、糞、角、くず皮、胃腸(含有物を除く)部分を精製し、脂肪を除いたものです。

カルシウムの含有量がリンの2.2倍を超えていないもの、ペプシンで消化できない残留物が12%以下であり、それに加え精製されたものの中でペプシンでは消化されない、粗タンパク質が9%以下であるいう基準があります。

穀物も、ドッグフードには含まれます。例えば、米、玄米、小麦、大麦、とうもろこしが挙げられます。粗悪品であれば、基準値以上の残留農薬が含まれた穀物、もしくは穀物が食用にならないほどに古くなったものでも、用いられている場合があります。

続いて、脂肪は鶏脂肪、魚油、ひまわり油などが挙げられます。酸化することで、有害物質になり得ます。よって、酸化防止剤や添加物投与対象となります。粗悪品なら、腐っている脂肪や料理の廃油などが再利用されているケースもあります。

ビートパルプは、ビートから糖分を搾り取った後の残りかすになります。それに、ダイジェストというのもあり、これは脂肪を加水分解したものであり、フードの表面に吹きかけられます。

次に、ミートボーンミールというものもあります。ミートミールとどこが違うのかと言うと、肉以外にも骨も含んだものを精製したものだという点です。最低でも4%ほどリンを含んでいます。

添加物に関しては、プロビレングリコールは半生のフードについて、保湿作用や菌を抑える作用、カロリ-源といった目的で使われるのです。エトキシキンは、抗酸化作用に優れていて、リーズナブルであり、少しであれば問題はないとしているメーカーもあります。

ただ、そう言えるだけの根拠が揃っているわけではなく、今でも犬に対しての健康上の問題が起きないかどうかが懸念されています。亜硝酸ナトリウムは、保存料や赤色着色剤として使われますが、食肉などに含まれるアミンという物質と、胃の中で化学反応することにより、ニトロソアミンという強力な発がん性物質を生じてしまいます。

こうした、添加物にも注意が必要であるということです。